線量管理システムのソフトウェアバージョンの違いが等価線量,実効線量計算に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Influence of Calculated Equivalent Doses and Effective Dose due to Differences in Software Version on Radiation Dose Management System
  • センリョウ カンリ システム ノ ソフトウェア バージョン ノ チガイ ガ トウカセンリョウ,ジッコウセンリョウ ケイサン ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>【目的】線量管理システムのソフトウェアバージョンが等価線量や実効線量計算値へ与える影響を検証した.【方法】CT寝台上に人体ファントムを配置して胸部CT,肝~骨盤部(以下,腹部)CT撮影を実施した.撮影終了後に装置で作成されたradiation dose structured report(RDSR)をソフトウェアバージョンの異なる複数の線量管理システムに転送し,等価線量や実効線量計算を行った.【結果】同一のRDSRから計算された等価線量,実効線量は,線量管理システムのソフトウェアバージョンによって計算結果が異なり,実効線量は最大で約2倍,等価線量は最大で約50倍の差が生じていた.【結語】線量管理システムのソフトウェアバージョンにより,ボクセルファントムの形状や線量計算アルゴリズムが変更されていることが考えられる.線量管理システムで求めた等価線量や実効線量を用いた被ばく説明やリスク評価は過大評価となる可能性があるため,線量計算値の取り扱いには十分な注意が必要である.</p>

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