センテンス読解による好み、推論と努力の関連性調査

書誌事項

タイトル別名
  • Liking, Semantic Inference and Effort through Cross-sentence Elaboration

説明

本研究は、読解における推論に関する認知科学視点の乏しさに応え、センテンスペアの関連を推論することにおける「好み」と「努力」について調査するものである。そして、より多くの努力を払えば、そのセンテンスペアにより多くの推論を見出し、また、より好きになる傾向があると想定する。<br>本研究は、センテンスペアの関連を推論した後に、推論の有無と好感度を評価する新しいパラダイムを設計した。各トライアルにおいて、被験者は自らの推論を声出して説明するかどうかを決める。この自主的な選択は、努力のあるトライアルと努力のないトライアルを区別することができる。分析の結果、推論の有無が好みと正の相関を持つという仮説が証明された。また、推論の有無と好感度の得点は、努力のあるトライアルの方が、ないトライアルよりも顕著に高いことがわかった。この結果は、読解における努力、推論、好みの間に相関が存在することを示唆するものであった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575672669763840
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2022.0_17
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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