水銀に対する嫌悪感に関する研究(その4):水銀への嫌悪感と水銀廃棄物埋立地への態度の関係性

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タイトル別名
  • Perceptive aversion to mercury in Japan - Part IV: A comparison between individual aversion and personal attitude toward landfill site construction for mercury wastes

抄録

<p>水銀に関する水俣条約の発効に伴い、使用後に回収された余剰水銀を環境安全に埋立処分する必要性がある。水銀の安定化処理施設や長期保管施設などは住民合意を得ることに大きな困難性が予想され、水銀への嫌悪感がそれに寄与する可能性がある。本研究では水銀への嫌悪感と水銀廃棄物埋立地への態度について比較検討した。埋立地への態度が反対寄り(反対~中立まで)の場合、水銀への嫌悪感が小さくなるほど態度が緩和される(中立寄りになる)傾向が示された。一方、埋立地への態度が賛成寄り(中立から賛成まで)の場合、態度が賛成寄りになるほど嫌悪感が強くなる傾向を示し、賛成の人が感じる嫌悪感は反対の人が感じる嫌悪感と同程度ないしやや強いほどであった。埋立地の立地条件(行政区分的な距離や物理的距離)は態度に影響を与えておらず、立地条件に関わらず同じ態度の人は同程度の嫌悪感を示した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575751443942144
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.33.0_51
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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