再利用を目的とした古紙微細粉体による高含水泥土処理

書誌事項

タイトル別名
  • Reuse-aimed treatment of high water-content clay with fine shredded paper:
  • Mechanical characteristics in cement addition
  • ―セメント添加時の各種力学特性―

抄録

<p>筆者らの研究グループは,建設現場で発生する汚泥や浚渫土砂を対象として,古紙を原料とする微細粉体 (以下,古紙微細粉体,Fine Shredded Paper : FSP) による新しい処理方法を提案している。これまで FSP を添加することで高含水泥土の強度が増加し,運搬性が向上することが明らかになっている。しかし,対象泥土の含水比が著しく高い場合には,FSP による処理だけでは地盤材料として再利用することが難しい。そこで,本研究では,FSP とセメントを併用した処理泥土の地盤材料としての適用可能性を検討することを目的に一軸圧縮試験により力学特性を調べた。結果,両者を併用することで,セメント安定処理において懸念されている地盤との剛性差を抑え,周辺地盤となじみやすい処理土に改良できる可能性が示された。これは,FSP 繊維による吸水効果と補強効果が発揮されたためであると考えられる。</p>

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