在宅高齢者看取り支援のためのチェーンストークス呼吸非接触・自動検出システムの開発と臨床応用

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抄録

<p>在宅看取り支援の一環として,終末期の徴候で,呼吸振幅が周期的に増減するチェーンストークス呼吸(Cheyne-Stokes respiration:CSR)に着目し,療養型病院においてCSRの自動検知に成功した(Y.Otake. et. al., Eur Heart J Case Rep.2021).2台のドップラーレーダー(24GHz,10mW)をベッドのマットレス下に設置して呼吸波形を求め,呼吸波形の包絡線の振幅のパワースペクトル密度(PSD)の最大値が0.0083~0.033Hz(日本救急医学会)の範囲に存在した場合CSRと判定したが,体動による呼吸振幅の見かけ上の変動に起因する誤検知が多く,特異度が低い値を示した.本研究では以下2つのアルゴリズムを提案し,CSR検知精度向上を目指した.① PSDの高周波ピーク(0.033Hz~)を用いた体動検出アルゴリズム. ②CSRに付随する無呼吸(睡眠障害国際分類ver3)検出アルゴリズム.①と②のアルゴリズムを搭載した新システムを用い,2021年4月までに元気会横浜病院に認知症,脳出血後遺症等で入院した22名の患者の連続モニターを行った.22名中3名(女性3名,77±10歳)で110回のCSRイベントが発生し,感度92%(92%),特異度99%(79%)(①②無し),正確度96%でCSRを自動検知できた.在宅での運用を予定している.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual60 (Abstract), 136_2-136_2, 2022

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575751452554752
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual60.136_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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