蒸気配管の熱ロス診断と対策

  • 陶山 翔
    ニチアス株式会社 基幹産業事業本部 プラント技術部 環境対策課

書誌事項

タイトル別名
  • Heat Loss Diagnosis and Countermeasure for Steam Piping
  • ―Reduction of Heat Loss by the Aerogel Insulation Over-Wrapping Method―
  • ―エアロジェル増し保温<sup>®</sup>工法による保温材熱ロス削減―
公開日
2022
DOI
  • 10.2524/jtappij.76.992
公開者
紙パルプ技術協会

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説明

2050年のカーボンニュートラル・脱炭素社会に向けて,省エネ対策は必須である。その中で,「保温」に注目して現状と対策を記す。<br>産業分野での熱ロスは,660 PJ/年と推測され国内製造業の消費エネルギーの11%となる。主な原因は保温材の含水劣化であり,プラントの老朽化と共に保温材劣化も進行している。その中でも蒸気配管からが最も多く,気付かないうちに発生し続けている。対策として,「エアロジェル増し保温®工法」を紹介する。<br>「①潜在熱ロスの見える化②エアロジェル増し保温®工法による保温改善③施工後の効果の検証」までのビジネスフロー『エアロジェル「増し保温®工法」による保温材熱ロス削減』で平成30年度省エネ大賞経済産業大臣賞(ビジネスモデル分野)を受賞した。<br>まず熱ロスの見える化として,サーモグラフィを使用した熱診断がある。対象物の,放散熱量を測定し熱量価格などから投資回収年数の提案を行なう。<br>保温改善としてエアロジェル増し保温®工法がある。使用する断熱材は,低熱伝導率,はっ水性,水蒸気透過性の特性を持つ,Aspen Aerogels社のエアロジェル断熱材「パイロジェルXTE」。<br>工法の特徴は,含水劣化した既設保温材の上から高性能なパイロジェルXTEを巻き付け,乾燥を促進し,既設保温材の機能を回復させる事にある。さらに,パイロジェルXTEの保温性能がプラスされ大きな省エネ効果が期待される。<br>増し保温®の施工事例として,施工後10年経過後も保温性能が維持されており,継続的に安定した省エネ効果が確認された。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 76 (11), 992-995, 2022

    紙パルプ技術協会

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