冷やしながら発電する「フロー熱電発電」の開発

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  • 村上 陽一
    東京工業大学 科学技術創成研究院ゼロカーボンエネルギー研究所
  • 池田 寛
    東京工業大学 科学技術創成研究院ゼロカーボンエネルギー研究所 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員(PD)

書誌事項

タイトル別名
  • Development of forced-flow thermocells generating electric power during cooling
  • ヒヤシ ナガラ ハツデン スル 「 フロー ネツデンハツデン 」 ノ カイハツ

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抄録

<p>世の中には冷却により取り除かなければならない熱が多く存在する.エンジンなどの熱機関,データセンターのCPU群,パワー半導体,バッテリなどの運転に伴い生じてしまう排熱がそれである.これらの熱には冷却の義務が伴う.従来の固体ベースの熱電変換は,発生場所から外に出たあとでまだ利用価値が残存している廃熱についてエネルギー回収を行う試みが大半であった.他方,積極除去の義務が伴う「発生場所から発生しつつある熱」については,その冷却と熱電発電を統合した技術は未開拓であった.筆者らは2015年より強制対流冷却と「液体側で行う熱電発電」とを統合する新技術を開発してきた.2019年には発電密度が0.5W/m2以下だったが,改良によって2021年には10W/m2と急増させている.本稿では本技術のコンセプトと成果の概要を紹介する.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 91 (12), 755-758, 2022-12-01

    公益社団法人 応用物理学会

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