中学校・高等学校における簿記・会計教育

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書誌事項

タイトル別名
  • Bookkeeping and Accounting Education in Junior High School and High School

抄録

<p>本稿では,まず,商業高等学校等における専門教育としての簿記教育を取り上げ,新旧の学習指導要領上の「簿記」の目標を比較・検討した。検討の結果,①昭和25年試案の目標が踏襲されていること,②今後は「簿記」の学習を通じ,「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の育成・涵養が求められることを明らかにした。<br>次に,中学校における普通教育としての会計教育を取り上げ,教科書における記述や年間指導計画を検討した。検討の結果,「企業会計」について説明できる時間は,10分~15分しかないことを明らかにした。また,「企業会計」を学習指導要領本体に盛り込み,1時間はその説明に充てる時間を確保するため,①誰もが理解できるわかりやすい表現で,会計基礎教育の必要性を明示すること,②「会計リテラシー・マップ」で,中高生の目標ではなく,中学生の目標,高校生の目標を提示すること,③会計士協会のリーダーシップの下,行政機関,業界団体,学界などを巻き込み,文部科学省への働きかけを積極的に行うことを提言した。</p>

収録刊行物

  • 会計教育研究

    会計教育研究 10 (1), 10_10-10_18, 2022-06-01

    日本会計教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575882595199744
  • DOI
    10.57392/jaer.10.1_10_10
  • ISSN
    27582132
    21885575
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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