木育楽器を活用した地域連携と教育効果について

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タイトル別名
  • Efforts and Educational Effects of Regional Collaboration using <i>MOKUIKU</i> Instruments
  • Examples of Making Musical Instruments using Local Resources and Materials
  • 地域の材料を用いた楽器づくりの事例から

抄録

本稿は、保育者養成校での楽器づくり活動に「木育と地域連携」を導入することで得られる教育効果について、その有効性を検討するものである。<br>  楽器づくりとは、制作のみで完了せず、制作物を奏でることで達成感や感動を得られる活動で、本来的に造形的な要素と音楽的な要素を合わせ持つものである。多様な教育的効果を含む楽器づくりに「森林と木材の循環」という木育の概念を取り入れ、身近な森林資源を素材として利用することでさらなる教育効果を期待した。<br>  本研究では、木育を進める十勝総合振興局森林室の協力のもと、楽器の制作および演奏実践を行った。学生達は身近な森林資源に直接触れ、加工することによって、触感だけでなく素材の色や匂い等も感じることができ、五感が十分に刺激される様子が窺えた。これらの経験が、もの作りや音楽への興味に加え、自然を大切にする意識にもつながることがわかり、領域「表現」から「環境」へとその教育効果が横断的に広がることが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575915681643904
  • DOI
    10.20682/oojccrc.9.0_1
  • ISSN
    24242020
    21889791
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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