ヘリグロテントウノミハムシによるヒイラギモクセイの被害に及ぼす剪定時期の影響

  • 内田 均
    東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科
  • 竹内 将俊
    東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of pruning time on damage to the leaves of Fortune’s osmanthus (<i>Osmanthus</i> × <i>fortunei</i> ) by a flea beetle <i>Argopistes coccinelliformis</i> (Coleoptera: Chrysomelidae)

説明

ヘリグロテントウノミハムシ Argopistes coccinelliformis はモクセイ科の植栽樹に著しい被害をもたらし,特に新葉を好んで加害する.ヒイラギモクセイ Osmanthus × fortunei を対象として 3 月,4 月,5 月に剪定する区(以下,3 月区,4 月区,5 月区とする)と無剪定区を設け,4 月上旬から 7 月上旬まで新葉の消長と本種による被害を調査した.調査期間中の新葉数,新枝数は 5 月区が最も少なく,次いで4 月区,3 月区,無剪定区の順となった.成虫による被害率と産卵率は,5 月 3 日の時点では 3 月区で高い傾向があり,新成虫が出現した 6 月以降は 4 月区で高かった.幼虫による被害率は 3 月区で高く,5 月区で低かった.これらのことから 3 月と 4 月の剪定は,新葉の展開を促進し結果的に被害を増大させるため,好ましくないと判断された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575960085760128
  • DOI
    10.34348/urbanpest.11.2_59
  • ISSN
    2435015X
    21861498
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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