新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下における生活習慣及び健康状態に関する研究(介)

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タイトル別名
  • M県S町のスポーツ庁事業参加者の事例

抄録

<p>本研究ではM県S町のスポーツ庁事業参加者42人(男性13人68.8±10.9歳、女性29人69.2±7.4歳) を対象にCOVID-19流行前と流行下での生活様式の変化と運動セルフ・エフィカシーを調査した。さらに筋肉量等の体組成成分測定をおこない流行前後で比較した。   </p><p> 結果、体組成成分は男性で体脂肪率増加(p<0.05)、女性では全身筋肉量減少(p<0.01)、上肢筋肉量減少(p<0.01)、体幹筋肉量減少(p<0.01)、下肢筋肉量減少(p<0.01)を認めた。さらに約45%に関節痛の増加を認め、そのうち70%以上が女性であり、筋肉量の減少が関節痛発生につながった可能性がある。また、孤独感の増加が約35%に認められた。会合や運動教室などの地域活動減少によりコミュニケーション不足等に起因していると考えられた。男性の運動セルフ・エフィカシーは変化がみられず、体脂肪は増加したが運動時間、体重、筋肉量はあまり変わらなかった。一方、女性は低下傾向にあり、運動時間の減少、筋肉量の減少、体脂肪量の増加傾向がみられた。 </p><p> 本研究では、COVID-19に対する不安や感染防止策等の行動制限が特に女性に影響を与え、運動継続意欲を低下させた可能性が考えられた。このような環境下でも自宅や1人または少人数でおこなえる運動を継続することが重要であることが明らかになった。今後もS町と連携しソーシャルディスタンス等の感染防止対策を講じた運動教室を開催し人々の健康維持・増進につなげる予定である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575982086466944
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.72.0_183
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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