チアリーディングのトウタッチジャンプにおける熟練者と未熟者の違い

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抄録

<p>【背景】チアリーディングにおけるトウタッチジャンプに関する先行研究は見当たらず、明確な指導法はない。そこで熟練者と非熟練者の違いを検討することにより、コーチングに役立てることが可能となる。【目的】トウタッチジャンプにおける股関節外転角度の最大値への影響を上肢動作から検討することとした。【方法】被験者は K 大学チアリーディング部員とし、部内の試験により、熟練者を10名、非熟練者を9名に分けた。試技は、普段通りにトウタッチジャンプを行い、スマートフォンのスローモーションビデオで撮影をした。解析はマーカレス骨格検出ソフトウェア(Pose-Cap)で座標変換し、各関節のポイントを抽出し、デジタイズソフト(G-dig)にて修正を行った。解析区間はジャンプ前の両手がクロスした時点から、ジャンプが最高到達点までとし、比較した。解析項目は、肩関節外転角度と股関節外転角度とした。【結果】トウタッチジャンプ中、股関節は外転し、肩関節は外転→内転→外転の動作が行なわれた。最大股関節外転角度は、熟練者:89.0±11.8°、非熟練者:75.0±10.2°と熟練者が有意に大きかった。①最大肩関節外転角度は、熟練者:122.4±14.5°、非熟練者:121.1±13.2°と差はなかった。②最大肩関節外転角度後、肩関節は内転が始まり、熟練者は73.6±11.4°、非熟練者は81.4±14.0°と差がなかった。その後、③肩関節角度は再び外転し、熟練者87.0±11.9°、非熟練者は92.1±19.1°と差がなかった。最大股関節外転角度と肩関節外転角度の変化(③-②)には、正の相関関係が認められた(R=0.50)。【考察】以上の結果より、熟練者は最高到達点付近において、上肢の反動を使い、股関節を外転させることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575982086570880
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.72.0_260
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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