fMRI を用いて中枢機能をみる!高次機能を捉えるためのfMRI 解析での工夫
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- 澤村 裕正
- 東京大学医学部眼科
書誌事項
- タイトル別名
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- Various Methods in Analyzing fMRI to Evaluate Higher Visual Functions
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説明
<p> 高次脳機能を捉えるために分子生物学,電気生理学,神経解剖学,神経心理学,脳機能イメージングなど多彩なアプローチ手法がとられている.機能的MRI(functional magnetic resonance imaging: fMRI)はMRIを用いた脳機能イメージング手法の一つであり,BOLD(Blood Oxygenation Level Dependent)効果と呼ばれる血液中のヘモグロビン動態をもとに脳機能が測定される.非侵襲的かつヒトを対象に高次脳機能を調べることが可能であるという利点を有する一方,直接の電気信号を捉えているものではなく,空間解像度や時間解像度にもある程度の制限があるという欠点を有する.そのような欠点を補うため,単純な活動の差分を解析するunivariate analysisをはじめとして,adaptation methods, multi-variate pattern analysis(MVPA,あるいはMulti-voxel pattern analysisとも呼ばれる)など様々な解析方法が工夫されてきた.本稿では演者の経験をもとにfMRIの解析方法のいくつかを示し,高次視機能の評価方法につき概説する.</p>
収録刊行物
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- 神経眼科
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神経眼科 39 (4), 278-286, 2022-12-25
日本神経眼科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390575993930817280
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- ISSN
- 21882002
- 02897024
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可