超高精細CTの再構築画像から計測した喉頭サイズの検討

書誌事項

タイトル別名
  • Morphometric Measurements of Laryngeal Cartilage Assessed by Ultra-high-resolution Computed Tomography
  • チョウコウセイサイ CT ノ サイコウチク ガゾウ カラ ケイソク シタ コウトウ サイズ ノ ケントウ

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説明

<p>目的:ヒト喉頭の大きさは,喉頭形成術や喉頭外傷の手術を行うのに有用である。今回,喉頭軟骨の解剖学的な大きさを計測し,その測定値を男女間で比較を行った。方法:19歳以上の成人40人を超高精細CTにて撮影した。画像から3次元再構築を行い,喉頭軟骨部分の大きさを計測した。評価項目は,甲状軟骨の高さ(正中における甲状軟骨隆起から甲状軟骨下縁)と甲状軟骨板の幅(声帯レベルで甲状軟骨板の前縁から後縁),声帯レベルにおける甲状軟骨板のなす角度,輪状軟骨における弓部および後壁の高さ,内側の前後左右の長さ,および上縁と下縁のなす角度である。結果:今回計測した喉頭軟骨は女性よりも男性の方が大きく,声帯レベルでの甲状軟骨板のなす角度は男性の方が小さかった。輪状軟骨内側での前後は左右よりも有意に大きく,形状は楕円形であった。考察:性別は喉頭の大きさを規定する重要な要因である。男性喉頭は女性喉頭よりも鋭角であるが,どちらも以前より鋭角となり,さらに甲状軟骨板の平均角度は約17度と性別において大きな差を認めた。喉頭手術前には,個々に画像による評価を行う必要があると考える。</p>

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