プログラミング初学者のバグ修正履歴を用いたデバッグ問題自動生成の事例研究

DOI オープンアクセス
  • 秋山 楽登
    九州大学大学院システム情報科学府・研究院
  • 中村 司
    九州大学大学院システム情報科学府・研究院
  • 近藤 将成
    九州大学大学院システム情報科学府・研究院
  • 亀井 靖高
    九州大学大学院システム情報科学府・研究院
  • 鵜林 尚靖
    九州大学大学院システム情報科学府・研究院

書誌事項

タイトル別名
  • A case study of automatic debugging problem generation using novice programmers' bug fix histories

抄録

<p>プログラミング初学者のためのデバッグ支援に関する研究は近年盛んに行われている.しかし,初学者のバグの傾向を捉えたデバッグの演習問題を提供することによる学習支援は研究されていない.そこで,本研究では,そのような演習問題の生成を目指す.その方法として,実際に開発者が作成したバグ修正前後のソースコードから埋め込まれているバグを機械翻訳技術の応用により学習し,バグを生成するLearning-Mutationという手法に着目した.九州大学のプログラミング初学者らのデータに対してLearning-Mutationを適用し,生成されたバグと実際のバグを比較することで,デバッグ演習問題の作成に繋げげられるかを評価した.その結果,トークン数が少ないとき,生成されるバグは実際のバグに類似しており,セミコロン忘れや変数・関数の未宣言が36%以上を占めていた.一方,トークン数が多くなると実際とは異なるバグを埋め込む可能性が高まることがわかった.また,ビームサーチのビーム幅を増やすことで実際の初学者のバグの分布に近づけることができた.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576037461571456
  • DOI
    10.11309/jssst.39.4_10
  • ISSN
    02896540
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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