Selective Mutism Questionnaire日本版(SMQ-J)の信頼性と妥当性の検討

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タイトル別名
  • Reliability and Validity of the Japanese Version of the Selective Mutism Questionnaire
  • Selective Mutism Questionnaire ニホンバン(SMQ-J)ノ シンライセイ ト ダトウセイ ノ ケントウ

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抄録

<p>本研究の目的は,場面緘黙(SM)児の発話行動を評価する日本版SMQ(SMQ-J)を作成し,その信頼性と妥当性を検討することである。4歳から12歳のSM児の養育者139人を対象に日本語に訳されたSMQ及びCBCL/4-18を実施した。原版SMQは3因子構造であるが,探索的因子分析の結果,4因子が抽出された。「社会場面」と「家族関連場面」の他は,原版の「学校場面」因子が「教師」と「同級生」に区別された。各下位尺度の信頼性が確認された。また,本研究のSM児と冨岡(2016)の統制群101人との比較から,SMQ-Jの判別的妥当性が示された。さらに,SMQ-JとCBCL/4-18との関連から弁別的妥当性は示されたが,SMの程度と不安の高さとの関連性は明確には示されなかった。本研究の結果から,SMQ-Jの信頼性と妥当性が概ね確認され,SM児の発話行動の評定ツールとしての有用性が示唆された。</p>

収録刊行物

  • 不安症研究

    不安症研究 14 (1), 47-55, 2022-11-30

    日本不安症学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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