大学における防災教育と学生への情報提供- ICT の利活用と地域連携の可能性-

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タイトル別名
  • Progress of University Education in Disaster Prevention Using ICT for Achieving Regional Cooperation
  • ダイガク ニ オケル ボウサイ キョウイク ト ガクセイ エ ノ ジョウホウ テイキョウ : ICT ノ リカツヨウ ト チイキ レンケイ ノ カノウセイ

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説明

大規模災害への対策では大学が地域と連携することが期待されている。大学は収容施設や電力供給源,学生ボランティアなどの点で重視されるが,必ずしも避難所に指定されていない。本研究では静岡大学浜松キャンパスを事例とし,大学の災害対策や防災教育の現状を踏まえ,今後の改善策を提案する。アンケート・ヒアリング調査の結果,学生には避難所の確認や非常用物資・備蓄の準備,地域との連携などに課題があることが明らかになった。GIS分析では,学生は最寄り避難所ではなく,離れた所属大学への避難を選ぶ傾向があることも明らかになった。今後の防災教育では,ICTを活用して各自に適した情報を入手したり,事前に避難計画を議論したりする機会を設けることが効果的であると考えられる。また,地域連携については,学生が最寄り避難所を確認したり,地域の防災訓練に参加したりすることを大学が後押しするような仕組みの構築も求められるであろう。

収録刊行物

  • 地理空間

    地理空間 15 (1), 49-63, 2022

    地理空間学会

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