書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Glucagonoma Showing Only Focally Positive Immunostaining for Glucagon
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説明
<p>症例は23歳男性.18歳時より全身にびらん,痂皮を伴う皮疹が出現した.ステロイドなどによる治療を3年以上継続したが改善しなかった.その後,血清グルカゴン高値が判明し,CTで膵腫瘍を指摘されたためグルカゴノーマが疑われ外科紹介となった.ソマトスタチンシンチグラフィを含む画像所見では,膵尾部に39mm大の多血性腫瘤を認めた.リンパ節転移や他臓器への転移は認めなかった.腹腔鏡下膵体尾部切除術を施行し,病理所見ではグルカゴンの免疫染色は部分陽性であった.術直後に血清グルカゴン値は基準値範囲内に戻り,術後8日目に皮疹は改善した.術後2年経過した現在も再発なく健在である.</p><p>グルカゴノーマとして特徴的な臨床所見を認めるにもかかわらず,免疫染色では腫瘍におけるグルカゴン産生を十分に証明できない1例を経験した.グルカゴノーマの診断における免疫染色の意義について,文献的考察を加え報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 46 (6), 709-716, 2021
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576118538598784
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可