水路実験によるスカラップの形成環境
書誌事項
- タイトル別名
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- Experimental Examination of Scallop on the Channel Floor made of Plaster
- スイロ ジッケン ニ ヨル スカラップ ノ ケイセイ カンキョウ
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説明
石灰岩洞窟の地下川に発達するスカラップは,溶食作用により形成される.海外では,スカラップの長さと流速には一定の関係式が成り立つことがこれまでに明らかにされている.この研究では阿武隈地方の入水錘乳洞において,現成のスカラップの長さと流速の間に一定の関係が成立することを明らかにした.次に流速とスカラップの形状とのモデル化に向けて,石膏を用いて水路実験をおこなった.実験条件は入水鍾乳洞での実測値をもとに,水深は15cmと5cmの2条件を設定し,それぞれに流速を30~100cm/sの間で3もしくは4条件与えた.その結果,水深別に流速とスカラップの長さのSauter meanの間に関係が得られた.実験では水深の浅い条件において形成されたスカラップは,入水鍾乳洞から得られた実測値と相似の関係にあることがわかった.従って,石膏を用いた実験が,スカラップ形成メカニズムを考察するために有効であることが明らかになった.
収録刊行物
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- 法政地理
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法政地理 36 41-50, 2004-03-24
法政大学地理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576118544442752
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- NII論文ID
- 40006322060
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- NII書誌ID
- AN00226190
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- HANDLE
- 10114/00025919
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- NDL書誌ID
- 7018755
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- ISSN
- 09125728
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可