クライオ電子顕微鏡共同利用施設

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タイトル別名
  • Cryo-EM Facility

抄録

<p>近年電子を直接検出する新しいタイプのカメラの登場によってクライオ電子顕微鏡によるタンパク質の構造解析の分解能は飛躍的に改善し,クライオ電子顕微鏡の構造解析だけで原子モデルの構築が可能となった.現在では分子量300 kDaを超えるタンパク質分子の構造解析には,第一選択的に用いられており,今では構造解析の強力なツールとして確固たる地位を確立した.この技術をより多くの研究者に提供するために,世界中にクライオ電子顕微鏡の共同利用施設が設置されている.日本でも9施設19台のクライオ電子顕微鏡が稼働しており,創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS)を通して誰でも簡単に利用支援が受けられる体制が整っている.本解説では日本国内での共同利用施設設置の流れと,現在の問題点,将来展望について議論する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 57 (3), 108-112, 2022-12-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576215066538752
  • DOI
    10.11410/kenbikyo.57.3_108
  • ISSN
    24342386
    13490958
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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