心理療法におけるインフォームド・コンセントの役割と最近の動向:ナラティブレビュー

DOI Web Site オープンアクセス
  • 宮崎 友里
    国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
  • 重松 潤
    国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター 富山大学学術研究部人文科学系
  • 大井 瞳
    国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
  • 笹森 千佳歩
    国立精神・神経医療研究センター病院臨床心理部
  • 山田 美紗子
    国立精神・神経医療研究センター病院臨床心理部
  • 高階 光梨
    緑樹会やまうちクリニック
  • 国里 愛彦
    専修大学人間科学部
  • 井上 真里
    国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター 北里大学大学院医療系研究科
  • 竹林 由武
    福島県立医科大学医学部
  • 宋 龍平
    岡山県精神科医療センター臨床研究部
  • 中島 俊
    国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
  • 堀越 勝
    国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
  • 久我 弘典
    国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター

書誌事項

タイトル別名
  • The Role and Recent Trends of Informed Consent in Psychological Support: Narrative Review
  • シンリ リョウホウ ニ オケル インフォームド ・ コンセント ノ ヤクワリ ト サイキン ノ ドウコウ : ナラティブレビュー

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抄録

<p>インフォームド・コンセント(Informed Consent: IC)は、心理療法を提供する際にセラピストが道徳的な義務として行うことが必須とされている。一方で、心理療法のICでは多くの場合、心理療法を実施する期間や費用の設定に関する形式的なIC取得が多い。また、心理療法におけるICは、セラピストの治療関係の重要性をよりよく理解するのに役立つといった側面や、心理的な支援のプロセスにおいて大きなバイアスとなる可能性があるなど、心理療法に与える影響について指摘されているが、わが国でそれらを概観した研究はない。そこで本稿では、心理療法におけるICの現状や研究動向について述べたのち、IC取得が困難な場合の対応や国内施設における心理療法のIC取得に関する現状を報告し、心理療法のICの理解を深めることを目的とする。</p>

収録刊行物

  • 認知行動療法研究

    認知行動療法研究 48 (3), 247-259, 2022-09-30

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

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