客観的臨床実技試験の定量化の検討

  • 本多 満
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 横田 京介
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 一林 亮
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 吉原 克則
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 伊藤 博
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 山田 亨
    東邦大学医療センター大森病院救命救急センター
  • 岸 太一
    東邦大学医学部教育開発室

書誌事項

タイトル別名
  • Study of Objective Structured Clinical Examination (OSCE) quantification
  • キャッカンテキ リンショウ ジツギ シケン ノ テイリョウカ ノ ケントウ

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説明

一般市民が自動除細動器(AED)を蘇生の際に使用出来るようになった現在,医学部の学生により正確な一次救命処置の実施が求められている。我々の大学では,以前より心肺蘇生教育の重要性を認識しており,医学部5年生において一次救命処置のシナリオを用いた客観的臨床実技試験(OSCE)を行ってきた。今回我々は,パーソナルコンピュータを用いた客観的評価と教員がチェックリストを用いた評価を比較検討した。<br>  33名の医学部5年生を対象とした。教員が,学生が行う人工呼吸と胸骨圧迫のスキルを,チェックリストを用いて評価する際に同時にシミュレーターに接続したパソコンにより評価した。OSCE後にこの二つの評価を比較検討した。結果としては,チェックリストを用いて評価者が評価をする評価に対してパーソナルコンピュータによる評価は正確性において劣った。特に胸骨圧迫に関する質の評価において大きな差が出た。<br>  パーソナルコンピュータによる客観的評価は,一次救命処置の人工呼吸と胸骨圧迫の質の評価において有用であり,この評価法を教育コースの中においても活用していく必要があると考えられる。

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