ホモロジー多様体に対するポアンカレ双対定理について

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タイトル別名
  • On the Poincaré Duality Theorem for Homology Manifolds
  • ホモロジー タヨウタイ ニ タイスル ポアンカレ ソウツイ テイリ ニ ツイテ

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抄録

向きづけられたコンパクト連結多様体に対するポアンカレ双対定理は,多様体のホモロジー群とコホモロジー群を計算するための極めて有用な定理である。この小論では,有限単体分割されたホモロジー多様体に対するポアンカレ双対定理(定理17)の田村一郎著「トポロジー」(岩波書店,1972年)における証明について分析し解説する。この証明は,ホモロジー多様体の単体分割の重心細分を基に,双対胞体による双対分割とコホモロジー群の対応を用いるもので,多様体の位相幾何的状況を視覚的に捉えやすく,手順が明解な点で非常に優れている。しかし,証明の詳細が各所で省略されているので,この小論でそのいくつかを補い,修正も加えた。特に,定理14(原著の定理6.17)の証明を詳細に解説した。

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