小学校理科と算数における教科横断的な指導の開発 : 「流れる水の働き」と「単位量当たりの大きさ」の関連に着目して

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Teaching across Subjects in Elementary School Science and Arithmetic : Focusing on the Relationship between“ Function of Running Water” and “Size of per-unit Quantities”
  • ショウガッコウ リカ ト サンスウ ニ オケル キョウカ オウダンテキ ナ シドウ ノ カイハツ : 「 ナガレル ミズ ノ ハタラキ 」 ト 「 タンイリョウ アタリ ノ オオキサ 」 ノ カンレン ニ チャクモク シテ

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説明

小学校では,2020年度より新学習指導要領が完全実施され,各学校におけるカリキュラム・マネジメントの実現が求められている。一方で,これまでの全国学力・学習状況調査結果から明らかになる課題の中には,毎回同じ内容のものが指摘されるものもある。そこで,本研究では,「カリキュラム・マネジメント」のねらいを踏まえ,小学校理科で指摘されている課題克服のために,理科と算数における教科横断的な指導の開発を検討することを研究の目的とする。小学校5年生の理科「流れる水の働き」の単元における指導を検討するために,算数の「単位量当たりの大きさ」の指導計画に補充的な内容を設定し,複数の学級で授業実践した。事前・事後調査からは,理科と算数の内容を関連付けた指導を行うことで,「単位量当たりの大きさ」に関する概念を実際の自然にある川を流れる水の量や勢いに適用して考えを表出する児童の割合が増えたことが確認できた。この授業実践並びに事前・事後調査の分析から,教科の枠を超えた意図的なカリキュラムの中で,教科横断的な指導を行うことの有効性が明らかとなった。

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