中学校家庭科における論理的思考を育む調理実習指導に関する基礎的研究 : ハンバーグの調理過程の手順とその理解度に注目して

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental Study of Cooking Practice Teaching that Fosters Logical Thinking in a Junior High School Home Economics Department : Focusing on the Procedure for and Understanding of the Cooking Hamburger Steak
  • チュウガッコウ カテイカ ニ オケル ロンリテキ シコウ オ ハグクム チョウリ ジッシュウ シドウ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ : ハンバーグ ノ チョウリ カテイ ノ テジュン ト ソノ リカイド ニ チュウモク シテ

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抄録

論理的思考とは,難しいものを単純にし,構造化し相手を納得させ,どのような思考過程を経てその結論に至ったのかを,誰でも理解できるよう明確に説明でき,現状の原因と結果を踏まえ,理想の状態に持っていくための問題解決・改善策を考えるための思考方法である。そこで本研究では,中学校家庭科における代表的な肉の調理題材であるハンバーグを取り上げ,論理的思考を育む調理実習指導を実践していくことを目指し,中学生の調理過程の手順とその理解度について明らかにすることを目的とした。「ひき肉の性質・成形」として,「塩を最初に入れて後で副材料を混ぜる」が7.7%,「塩と副材料を一緒に混ぜる」が65.4%,「塩を入れず副材料のみ混ぜる」が26.9%,「粘り気」が28.8%のものがキーワードとして挙げられた。また,「成形」としての「厚み」が5.8%とキーワードとして挙げられていることが極端に少なかった。さらに,「焼き・焼き上がりの確認」として,「火を弱めて中まで火を通す」が32.7%,「焼き上がりの確認」が21.2%と,火加減の調節や焼き上がりの確認をすることが極端に少ない傾向にあった。

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