脱出型(Migrating type)腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内酵素注入療法の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Therapeutic Effect of Condoliase on the Migrating Type of Lumbar Disc Herniation
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抄録
<p>はじめに:腰椎椎間板ヘルニア(LDH)に対するコンドリアーゼの適応は後縦靭帯下脱出型であるが,後縦靭帯の穿破についてMRIで鑑別することが困難な症例が存在する.今回,ヘルニア脱出形態を椎間板高位によりextruding typeとmigrating typeに分類し(Komoriらの分類),コンドリアーゼの治療効果を比較検討した.</p><p>対象と方法:対象はLDHに対し椎間板内酵素注入療法を施行した26例で,extruding typeは17例,migrating typeは9例であった.下肢痛と腰痛のVAS,MRIによるヘルニアの脊柱管占拠率,ヘルニア脱出面積,椎間板高減少率を評価項目とし術前と術後3ヶ月で比較検討した.</p><p>結果:Migrating typeは,extruding typeに比較して,術後3ヶ月における下肢痛改善率,腰痛改善率,脱出面積改善率は有意に低かった.Migrating typeにおける有効群は4例,無効群は5例であり有効群では全例でMRI T2強調画像において,脱出したヘルニアに髄核と同様な高輝度変化を示し,無効群では5例中4例でMRI T2強調画像において,低輝度を呈していた.</p><p>結語:Migrating typeは,extruding typeに比較して臨床成績は劣っていたが,脱出したヘルニア内部のMRI T2強調画像において,ヘルニアに高輝度を示す場合には,効果を示す可能性が示された.</p>
収録刊行物
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- Journal of Spine Research
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Journal of Spine Research 14 (1), 51-56, 2023-01-20
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576302828062208
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- ISSN
- 24351563
- 18847137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可