簡易紫外線ランプ(ブラックライト)を用いた尿中蛍光物質の検出,確認(IV)―尿沈渣中の蛍光物質(2)―

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書誌事項

タイトル別名
  • Detection and estimation of urinary substances using a portable ultraviolet lamp (black light) (IV): Fluorescent substances in urinary sediments (2)

抄録

<p>我々は,尿沈渣中に蛍光を持った結晶や外来性物質の存在することについて報告している。今回,核塩基の代謝産物であるキサンチン結晶,2,8-DHA(2,8-dihydroxyadenine)結晶,経口抗菌剤として知られるトスフロキサシン結晶,蛍光を持つ塩類・結晶円柱,また,人毛や爪,皮膚由来の角化細胞なども青白蛍光色を持つことを確認した。市販の尿酸は板状無色に近い結晶で弱い青白蛍光色を示した。今回,学校検診尿の冷蔵庫保存中に生成された尿酸結晶の分離精製物は,IRスペクトル分析から高い純度(98%以上)であった。尿中尿酸結晶は黄褐色~赤褐色に着色し,青白~黄緑色の蛍光色を示していることから,尿中有色物質の結晶内への取り込みによる蛍光発色性が考えられた。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 72 (1), 90-96, 2023-01-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576358101973504
  • DOI
    10.14932/jamt.22-42
  • ISSN
    21885346
    09158669
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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