関節リウマチ患者におけるサリルマブの効果と安全性についての検討

DOI
  • 渡井 友也
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野 新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 小林 大介
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野 新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 須藤 真則
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野 新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 坂井 俊介
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野 新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 成田 一衛
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 伊藤 聡
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 角谷 梨花
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 船村 啓
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 阿部 麻美
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 大谷 博
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 中園 清
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 村澤 章
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科
  • 石川 肇
    新潟県立リウマチセンターリウマチ科

書誌事項

タイトル別名
  • An analysis of the effect of Sarilumab in patients with rheumatoid arthritis

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抄録

<p>【目的】当院通院中の関節リウマチ(RA)患者における,サリルマブ(SAR)の有用性を評価する.</p><p>【方法】SARを導入されたRA患者21例(男性4例,女性17例)の診療録を,投与開始後1年間,後ろ向きに調査した.</p><p>【結果】患者背景は,平均年齢63.5歳,罹病期間13.8年であった.18例で直前まで生物学的製剤(bDMARDs)が使用され,トシリズマブからの変更が最も多かった(12例).Clinical disease activity index(CDAI)は,21例全例の解析で,開始時17.29,13.87(11ヵ月),9.08(12ヵ月)と統計学的有意に改善していた.SARが2剤目以降に使用された18例(前bDMARDs・JAK阻害薬(JAKi)平均使用数2.1剤)でも16.19(開始時),13.26(1ヵ月後),9.38(12ヵ月後)と統計学的有意に改善していた.3剤目以降にSARが使用された10例でも投与1ヵ月でCDAI15.72から11.68(p<0.05)と統計学的有意に改善した.期間中21例中4例で投与が中止された(効果不十分;2例.下痢,皮疹;各1例).</p><p>【結論】bDMARDs・JAKiを平均2.1剤使用された患者集団や,3剤目以降に使用された患者集団においてもSARの有効性が示唆された.SARはdifficult-to-treat RAの有効な選択肢である.</p>

収録刊行物

  • 臨床リウマチ

    臨床リウマチ 34 (3), 240-248, 2022

    一般社団法人 日本臨床リウマチ学会

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