糖尿病足潰瘍におけるレッドリング所見の特徴およびその発生要因

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タイトル別名
  • Characteristics of and factors related to red ring occurrence on diabetic foot ulcer

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説明

【目的】信頼でき、継続性があり、正確な創傷の記述は創傷評価において重要な要素である。この創傷アセスメントは創傷ケアの専門家に創傷管理の適切な情報を与え、臨床上の意思決定を支援する。糖尿病足潰瘍の創縁のレッドリングの形態的特徴と発生要因について、いまだ明らかにされていない。本研究の目的は、糖尿病足潰瘍の創縁のレッドリングの特徴を記述し、その発生要因を探索することである。<br> 【方法】本調査は、過去にわれわれが行ったインドネシアの創傷クリニックで局所管理を受けた糖尿病足潰瘍の治癒過程に関する2つの前向き調査で収集したデータを用いて行った。35名の患者の足潰瘍の創状態に関する質的記述的研究を行った。また、レッドリング所見の有無で患者ならびに創傷の特徴を比較した。<br> 【結果】35名中10名の足潰瘍に鮮紅色の線状の形状を認めた。すべてのレッドリングは線状であった。この線は、創底のスラフに沿って出現していた。また、この所見を有する創の深さ、浸軟、炎症/感染、創底組織のタイプのDMIST得点が、所見がない潰瘍とくらべて有意に高かった。<br> 【結論】鮮紅色の線状は局所の感染と関連があると示唆された。創傷管理において、創縁の鮮紅色の線上所見にも注視して創評価を行う必要がある。

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