福島県におけるイネばか苗病菌のプロクロラズ剤に対する感受性低下

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タイトル別名
  • Decreased Susceptibility of Rice Bakanae Disease Pathogen to Prochloraz Fungicides in Fukushima

抄録

<p>2021年福島県内で,プロクロラズ剤で種子消毒した苗を移植した水田においてばか苗病が発生した事例が確認され,本病原菌のプロクロラズ剤に対する感受性の低下が疑われた.そこで,福島県内で発生したばか苗病罹病イネから本病菌5菌株を分離し,生物検定および培地上での薬剤感受性を調査した.生物検定において2菌株は発病苗率が0.1%以下であったのに対して,3菌株は発病苗率が4.4~6.8%で,無消毒区に対する防除価が92.1~93.7となり十分な効果が認められなかった.また,プロクロラズ剤に対するMIC値は,防除効果が高かった1菌株では6.25 ppmであったのに対し,効果が低かった3菌株では12.5~25.0 ppmと高くなった.これらの結果,今回,福島県でプロクロラズ剤に対する感受性が低下したばか苗病菌の発生を初めて確認した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576380186390144
  • DOI
    10.11455/kitanihon.2022.73_61
  • ISSN
    21854114
    21854149
    0368623X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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