Lisfranc関節を理解する 機能解剖と病態

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  • Lisfranc Joint Anatomy

抄録

<p> 【目的】Lisfranc関節損傷では, 解剖学的特徴や機能を理解し治療に当たることが重要である. Lisfranc関節の解剖と病態について文献的報告を加えて報告する. <br> 【対象および方法】解剖の対象は, 解剖用屍体39体78足 (男17体,女22体) , 平均年齢は84.5歳 (60歳~99歳) であった. 第1中足骨から第3中足骨および第1楔状骨から第3楔状骨を一塊として取り出し, 第2中足骨-第1楔状骨間に存在するLisfranc靭帯複合体の解剖学的特徴および第1楔状骨-第2楔状骨間の楔状骨間靭帯の走行形態を観察した. <br> 【結果】Lisfranc関節は足根骨と中足骨の間に存在する関節で, 骨形態と靭帯結合により安定性を得ていた. 骨の安定性として, 楔状骨がほぞ構造を形成し第2中足骨が安定した位置に存在する. その上に靭帯性の安定性として背側靭帯・Lisfranc靭帯・底側靭帯の複合体が構成される. 同部位の解剖により, Lisfranc靭帯を囲むように関節軟骨が存在している. Lisfranc靭帯は足底部と平行に走行している骨を結ぶ太い靭帯であり, その付着部平均面積は第1楔状骨81mm², 第2中足骨88mm²であった. <br> 【考察】Lisfranc関節損傷は, 治療が難しいことが報告されている. この理由として, Lisfranc関節の解剖学的報告でさまざまなバリエーションがあることやさまざまな損傷形態があることが考えられる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576424448365184
  • DOI
    10.34466/jjsfcpm.4.1_11
  • ISSN
    24354783
    24354775
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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