腸管恒常性破綻によって起こる炎症性腸疾患

  • 奥村 龍
    大阪大学大学院医学系研究科 免疫制御学 大阪大学免疫学フロンティアセンター 粘膜免疫学
  • 竹田 潔
    大阪大学大学院医学系研究科 免疫制御学 大阪大学免疫学フロンティアセンター 粘膜免疫学

書誌事項

タイトル別名
  • Gut Homeostasis Breakdown in Inflammatory Bowel Disease
  • チョウカン コウジョウセイ ハタン ニ ヨッテ オコル エンショウセイ チョウ シッカン

この論文をさがす

説明

<p>おびただしい数の腸内細菌が存在する腸管においては,腸管上皮細胞によって構築される上皮バリアが腸内細菌を,小腸では主に殺菌作用のある化学的バリアで,大腸では粘液層を中心とした物理的バリアで制御し,各腸管で恒常性が維持されている.それゆえ,何らかの環境要因により腸内細菌が変化する,または遺伝的素因により上皮バリアが脆弱化した場合には,腸内細菌の組織侵入を許すことになり,腸内細菌による過剰な免疫応答により,炎症性腸疾患が発症する.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ