未利用・低利用魚介類資源の利用意義・発生要因・流通改善に関する一考察:先行研究レビューおよび事例分析によるアプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • A consideration on significances of utilization, generated factors and improving distributions for unutilized and underutilized resources as seafood: an approach based on review of previous research and analysis of cases

抄録

<p>要旨:近年,国や多くの地方自治体で未利用・低利用資源を利用・流通させる取組がなされるようになったが,当該資源利用に関する課題や実態に関する研究報告が非常に少ない。そこで,未・低利用魚介類の利用意義や発生要因について,論文等の網羅的レビューを通して議論した。その議論の結果,未・低利用魚介類の利用は,資源の有効利用に貢献するだけでなく,食料自給率の向上,魚離れの緩和,地域振興など多面的な機能があることが明らかとなった。同様のレビューを通して,未・低利用魚介類の発生要因について船上における労働力不足など10に集約した。さらに,3つの事例分析を通して,生産者が納得できる水揚や作業の必要性についての説明,買付価格の見直し,商品開発や安定供給の仕組みづくり,そして新販路を開拓することが流通改善に寄与していたことを明らかにした。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576502651865216
  • DOI
    10.57296/jaczs.35.3_17
  • ISSN
    24369837
    13496123
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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