エビデンスに基づく痴呆性高齢者の尿失禁マネジメント
書誌事項
- タイトル別名
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- Management of Urinary Incontinence for Elderly people with dementia based on the Evidence
説明
<p>【目的】尿失禁を有する痴呆性高齢者を対象に、診断機器を用い排尿状況について評価し、エビデンスに基づいた尿失禁マネジメントを検討する。<br>【方法】おむつ感知センサー、Bladder Scanなどを用いて排尿調査を行い、認知機能にはHDS-R、痴呆の行動心理学的症候(BPSD)はDBDを測定用具として用いた。尿失禁と身体機能、痴呆症状などの項目と関連分析をし、AHRQの尿失禁ガイドライン(1996年)に従い評価する。<br>【結果】1)対象者は36名で、重度痴呆と複数の行動障害を伴っていた。2)「機能性尿失禁」は89.1%であり、夜間頻尿や多尿も有していた。3)尿失禁と重回帰係数が高かった項目は、「障害自立度」(β=.585)、次に「痴呆自立度」(β=.298)であった。<br>【結論】1)現行で用いられている「障害自立度」と「痴呆自立度」は、排尿管理方法を決定するうえで、優れた指標となり得る。2)「時間排尿誘導」は痴呆性高齢者の排尿ケアに適しているので、個別計画に活用することが望まれる。</p>
収録刊行物
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- 日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
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日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌 8 (2), 19-28, 2004
一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576579393059840
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- ISSN
- 18842321
- 1884233X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可