実車評価で運転適性ありと判断した脳卒中・脳外傷者の運転再開後の事故や違反の有無は運転時間の影響を受ける

  • 寺尾 貴子
    兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリ療法部
  • 冨士井 睦
    兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリテーション科
  • 津田 明子
    兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリ療法部
  • 柴田 八衣子
    兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリ療法部
  • 田村 陽子
    兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリ療法部

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of hours driving on safe driving among patients with cerebral stroke or brain injury whose driving performance was approved by the real driving test
  • ジッシャ ヒョウカ デ ウンテン テキセイ アリ ト ハンダン シタ ノウソッチュウ ・ ノウ ガイショウシャ ノ ウンテン サイカイ ゴ ノ ジコ ヤ イハン ノ ウム ワ ウンテン ジカン ノ エイキョウ オ ウケル

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抄録

<p>当院で脳卒中・脳外傷者の運転再開に向け実車前評価と実車評価を行った218名に対し,その後の運転実状についてアンケート調査を行った.運転再開可能と判断した者のうち,無事故無違反を継続していたのは59名,何らかの事故や違反を経験していたのは21名であった.2群間で実車前評価の結果を後方視的に検討し,統計学的有意差はみられなかったが,無事故無違反群は病前に比べ再開後の週あたりの運転時間が有意に短かった(p<0.05).再開後に無事故無違反を保つには,脳疲労を起こさない範囲の運転時間に留めるよう指導することや,自動車の代替となる移動手段の利用を提案することが重要であると示唆された.</p>

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 42 (1), 16-25, 2023-02-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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