人工筋肉を利用した模型教材の有効性評価

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • ―第4学年「人の体のつくりと運動」における腕と頭蓋の比較―

抄録

<p>本研究では,McKibben型ゴム人工筋肉を腕部や頭蓋部の模型に装着し,児童による学習内容の理解度や模型教材の使用感という観点から,教材の効果を明らかにした.人工筋肉を着脱できる腕部と頭蓋部の模型教材を作製し,第4学年理科「人の体のつくりと運動」の学習に導入した.ワークシートの記述や質問紙調査によって,児童の学習内容の理解度と模型教材の使用感を調べた結果,腕部と同等の効果が頭蓋部の模型によっても得られた.学習内容に関しては,「体を動かす時の筋肉のつき方」と「強い力を出す時の筋肉の様子」についての理解を促し,模型教材の使用感に関しては,「操作性」以外の「理解」「生体との対応」「試行錯誤の促進」について腕部と同等の効果が認められた.これらの結果から,頭蓋部の模型教材によって,腕部における「骨と筋肉のしくみと働き」の知識を頭蓋部へ拡張し,体を動かすしくみの理解を可能にすることが明らかとなった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576656688564480
  • DOI
    10.14935/jsser.37.5_79
  • ISSN
    18824684
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ