乾熱種子由来の地下茎の導入によるホオズキモザイク病の抑制

  • 早日 早貴
    宮崎県西臼杵支庁 現在 宮崎県総合農業試験場 宮崎大学大学院農学工学総合研究科
  • 黒木 修一
    宮崎県総合農業試験場 現在 宮崎県西諸県農林振興局
  • 竹下 稔
    宮崎大学大学院農学工学総合研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Suppression of Chinese lantern mosaic disease by introduction of rhizome originated from heat-treated seed
  • カンネツ シュシ ユライ ノ チカケイ ノ ドウニュウ ニ ヨル ホオズキ モザイクビョウ ノ ヨクセイ

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説明

トマトモザイクウイルス(ToMV)の感染がホオズキの生育に及ぼす影響と,乾熱処理を施した種子由来の実生苗から得られた地下茎を使用する栽培が,ToMV 感染による経済的被害を軽減する効果について検討した。ToMV がまん延している7ほ場を対象に,ToMV 感染と各株の出荷規格を調査した結果,ToMV の感染は規格外品の発生に影響した。また,出荷規格別に見ると,ToMV 感染株率は 3L 規格品(切り花長100cm 以上)が11.4% と最も低く,切り花長が短い規格ほどToMV 感染株率が高い傾向が確認された。規格外品(切り花長59cm 以下)のToMV 感染株率は78.7% と他の規格よりも高かった。ホオズキ種子の乾熱処理は73℃,4日間でToMV の種子伝染を防ぐことが可能であり,乾熱処理した種子由来の実生苗の地下茎を使用して栽培した結果,症状が軽減し,出荷本数が増加する効果が得られた。

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

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