発話行動分析に基づく共食会話の心理的効果の一考察―銘々膳形式と共同膳形式の比較から―

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タイトル別名
  • A Consideration of Psychological Effect of Co-eating Based on Analysis of Conversational Behavior: From Comparison of Affects by Dining Styles

抄録

共食はコミュニケーションの場であり,人の心理的健康に良い効果をもたらすことが明らかになっている.本研究は,2種類の形式で食事を提供し,共食中の人の発話行動の特徴から心理的効果の根拠を示す.具体的には,6名からなる4グループに対し,同じメニューを銘々膳形式,共同膳形式で提供した.参与者らによる共食シーンを映像に記録し,食事開始後の各20分の発話を書き起こした.分析の結果,食事中の話し手は,一定の時間において発話を継続する状況が確保しやすいこと,参与者らは料理のトピックにより会話を活性化させていることが確認された.これにより共食会話には他者との相互理解を深めたり,初対面同志の会話機会を得たりする場として機能しており,こうした人と人のつながりが心理的健康に貢献していることが示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576678801551616
  • DOI
    10.14923/transfunj.2022hap0005
  • ISSN
    18810195
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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