抗アセチルコリン受容体抗体・抗横紋筋抗体陽性の非胸腺腫合併全身型重症筋無力症において拡大胸腺摘除術後に改善した高齢女性の1例

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タイトル別名
  • A case of non-thymomatous refractory anti-AChR, Kv1.4 and titin antibodies positive generalized myasthenia gravis successfully treated by extended thymectomy

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説明

<p>症例は74歳女性.眼筋型重症筋無力症(myasthenia gravis,以下MGと略記)と診断されていたが,頸部筋群や咬筋の疲労が出現し2021年8月上旬に当科に入院となった.各種検査から全身型MGと診断し,抗アセチルコリン受容体抗体,抗Kv1.4抗体,抗titin抗体が陽性であった.画像上胸腺腫はみられなかった.治療開始後に初期増悪を含む2回のクリーゼをきたし一時は心停止に陥り,通常の薬物治療には抵抗性であった.第73病日に拡大胸腺摘除術を施行したところ,術後数日で各種症状は軽減・消失した.抗体価も全て著しく低下し,気切閉鎖後に退院した.胸腺病理は退縮胸腺の像であった.</p>

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