スギ人工林下層植生の牧養力に関する研究

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タイトル別名
  • A Study of the stocking capacity of lower layer vegetation in an artificial Japanese cedar forest
  • スギ ジンコウリン カソウショクセイ ノ ボクヨウリョク ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

【目的】野生鳥獣、特にシカによる農作物被害対策の一環として、森林内下層植生の牧養力の測定を行った。【方法】神奈川県伊勢原市のスギ人工林内を試験地とし、間伐率0% 25% 33%の各区において、コドラート法により下層植生の収量を計測し、栄養素量を測定するとともに、本学付属農場で飼育されているニホンシカ(メス)4頭を用いてカフェテリア 法による嗜好性試験を実施した。【結果】2010 年度の収量及び乾物量では間伐率ごとに有意差は出なかったが、2011 年度では有意差が出るようになった。一般成分においては間伐率ごとに差はなかった。また主要な下層植生であるコアカソ、シダ、チヂミザサ、ヤマグワの一般成分は、ヤマグワで粗蛋白質量が21.3%と高く、チヂミザサはNDF 量が55.4%と高いなど種類ごとに栄養素量の違いが見られた。この4 草では、ヤマグワ>チヂミザサ>コアカソ>シダの順に嗜好性が高かった。

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