国際疾病分類第11回改訂版(ICD-11)伝統医学章新設の意義

  • 伊藤 隆
    日本東洋医学サミット会議 証クリニック神田
  • 渡 三佳
    厚生労働省政策統括官付参事官付国際分類情報管理室
  • 斉藤 宗則
    日本東洋医学サミット会議 鈴鹿医療科学大学
  • 星野 卓之
    日本東洋医学サミット会議 北里大学東洋医学総合研究所
  • 横堀 由喜子
    一般社団法人日本病院会・日本診療情報管理学会
  • 矢久保 修嗣
    日本東洋医学サミット会議 明治薬科大学
  • 若山 育郎
    日本東洋医学サミット会議 関西医療大学保健医療学部

書誌事項

タイトル別名
  • The Significance of New Chapter of Traditional Medicine in the Eleventh Revision of the International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD-11)
  • コクサイ シッペイ ブンルイ ダイ11カイ カイテイバン(ICD-11)デントウ イガクショウ シンセツ ノ イギ

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抄録

<p>国際疾病分類第11版(ICD—11)伝統医学章の新設記念講演会が2020年2月開催された。ICD 室長よりWHO による開発途上国からのデータ収集増加への期待から2006年に始まったこのプロジェクトの経緯が説明され,中国韓国との合意に苦労された関係者への謝意が示された。WHO では西洋医学病名とのダブルコーディングを推奨しており,両者の相互理解の促進が期待されている。鍼灸分野では日本提案である経絡病証が病証で採用されており,調査活動が始まっている。漢方分野では処方名分類に残された薬方の証に代表されるように,日本では処方内容を固定した形で使用する機会が多い特徴があるためこの分類により臨床的に意義ある解析が可能になる利点がある。 診療情報分野では診療情報士にとって伝統医学に対する理解のハードルの高いことが指摘されている。今後,新分類に関する研究,翻訳,普及,教育が望まれる。</p>

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