新規下水汚泥肥料の量産化技術の開発と茶栽培への適用

  • 片平 智仁
    鹿児島工業高等専門学校 都市環境デザイン工学科
  • 原田 隆大
    長岡技術科学大学 技術科学イノベーション専攻 鹿児島工業高等専門学校 専攻科 建設工学専攻
  • 潟 龍平
    鹿児島工業高等専門学校 専攻科 建設工学専攻
  • 上薗 一郎
    鹿児島県農業開発総合センター
  • 中村 憲知
    鹿児島県農業開発総合センター
  • 山田 真義
    鹿児島工業高等専門学校 都市環境デザイン工学科
  • 黒田 恭平
    産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
  • 碇 智
    株式会社日水コン
  • 山口 隆司
    長岡技術科学大学 技術科学イノベーション専攻
  • 山内 正仁
    鹿児島工業高等専門学校 都市環境デザイン工学科

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF MASS PRODUCTION TECHNOLOGY FOR NEW SEWAGE SLUDGE FERTILIZER AND APPLICATION TO TEA CULTIVATION

抄録

<p> 本研究では,下水汚泥と地域バイオマスを用いた新規下水汚泥肥料の量産化試験を5m3規模で実施し,得られた肥料の成分分析,窒素無機化試験,植害試験および茶栽培試験を行った.その結果,全窒素量3.6~3.9乾物%で,かつ低重金属含有量の肥料を量産化することができた.また新規下水汚泥肥料は,アンモニア態窒素を0.95%含んでいることから,好アンモニア性植物の茶樹に適していると考えられた.窒素無機化試験では新規下水汚泥肥料は有機質肥料の菜種油粕と無機化パターンが大きく異なることがわかった.植害試験では新規下水汚泥肥料を用いた試験区は生体重指数が115以上(対照肥料区87~115,標準区100)であり,生育阻害物質は含まれていないと考えられた.さらに茶栽培試験では菜種油粕と同等以上の収量を得ることができ,新規下水汚泥肥料を茶栽培へ適用できることがわかった.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (2)*注記

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