シアノバクテリア<i>Microcystis aeruginosa</i>と珪藻<i>Nitzschia palea</i>の種間競争に与える水温・pHの影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of temperature and pH on the competition between diatom <i>Nitzschia palea</i> and cyanobacterium <i>Microcystis aeruginosa</i>
説明
<p> シアノバクテリアMicrocystis aeruginosaとアオコの発生に有利な環境で増殖できる珪藻Nitzschia paleaの競争関係に与える水温及びpHに着目して, M. aeruginosaに対する増殖抑制効果について検討した. 水温15–30℃において, M. aeruginosaの最大細胞収量はN. paleaとの競争によって単藻培養よりも約50%低下した. アオコが発生しやすいとされる高水温を想定した30℃においてもN. paleaはM. aeruginosaに対して抑制効果を発揮した. M. aeruginosaはpH7.0, 8.0, 9.0においてN. paleaと競争培養することで最大細胞収量がそれぞれ27, 53, 70%減少した. すなわち, N. paleaはアオコが優占しやすいとされる弱アルカリ性においてM. aeruginosaの増殖能力を低下させた. しかし, 20–30℃及びpH7.0–9.0においてM. aeruginosaが優占したため, N. paleaによる増殖抑制効果を高めるためにはN. paleaの優占度を人為的に増加させる必要がある.</p>
収録刊行物
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- 土木学会論文集G(環境)
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土木学会論文集G(環境) 78 (7), III_95-III_101, 2022
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576844714637952
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- ISSN
- 21856648
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可