エコツーリズムの持続可能性に関する研究: コロナ禍における屋久島のエコツーリズムを事例として

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タイトル別名
  • Study on Sustainability of Ecotourism: A Case of Ecotour Guiding in Yakushima under COVID-19 Pandemic

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説明

本稿は、屋久島のエコツアーガイドに対する現地調査をもとに、島のエコツーリズムの持続可能性を定住者維持の観点から考察した。この課題に答えるために、コロナ禍で、ガイドが島を離れることを望むか、ガイドを続けることを望むかに関して、アンケート調査と聞き取り調査を行った。アンケート調査の結果、コロナ禍の初年度である2020年に離島や転職を検討したガイドはほとんどいなかったことが明らかになった。また、ガイド職にとどまる意図のガイドとそうでないガイドの間で、属性の違いを特定することはできなかった。さらに、調査結果を、「副業・転職の検討」「休職」「継続」「離職・離島」の 4 つのパターンに細かく分けてコロナ禍での屋久島エコツアーガイドの状況を考察した。考察から、①屋久島におけるエコツアーガイドの事業継続について、観光市場の縮小に伴う事業継続の漸次的な態様が、コロナ禍における観光不況に対応することができた点を明らかにした。②島嶼部の観光市場の縮小について、エコツーリズムの持続可能性の観点から「適切な市場規模への移行期」と再定義した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576889053542656
  • DOI
    10.51059/nihonkanko.63.0_13
  • ISSN
    24367133
    13418270
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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