小児頭部外傷時のCT撮影に関する医師の意識調査
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- 下川 尚子
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 久留米大学医学部脳神経外科学講座
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- 是松 聖悟
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 埼玉医科大学総合医療センター小児科
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- 星出 まどか
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 山口大学医学部附属病院小児科
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- 宮田 理英
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 東京北医療センター小児科
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- 石川 順一
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 大阪市立総合医療センター救急センター小児救急科
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- 植松 悟子
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 国立成育医療研究センター救急診療科
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- 藤井 裕太
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 神奈川県立こども医療センター放射線科
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- 角間 辰之
- 久留米大学バイオ統計センター
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- 竹島 泰弘
- 日本小児神経学会医療安全委員会頭部外傷におけるCT撮影基準の提言作成ワーキンググループ 兵庫医科大学小児科学
書誌事項
- タイトル別名
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- Survey of physicians’ attitudes toward computerized tomography imaging for pediatric head trauma
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抄録
<p> 【目的】日本小児神経学会医療安全委員会は「小児頭部外傷時のCT撮影基準の提言・指針」(以下,提言)を作成し2019年に発表した.その後に医療法施行規則が改正され,小児頭部外傷のCT検査に関する診療報酬の加算要件が2020年に改訂された.今回,我々は医療現場における提言や加算要件の周知度と診断アルゴリズム活用の本邦の現状とそれに関わる要因について調査した.【方法】対象は本邦で小児頭部外傷診療にかかわる医師(計7,590名)とし,方法はWebアンケートとし,決定木分析とロジスティック回帰モデルで統計解析した.【結果】1,073件の回答を得た(回収率14.1%).回答者属性は男性75.2%,女性24.8%,診療科は小児科(65.6%),脳神経外科(19.0%),小児救急科(6.1%),小児外科(5.3%),放射線科(3.2%),その他(0.8%)であった.64.6%の医師が提言を認識しており,認識に関わる要因は診療科と職位であった(p<0.001).一方,加算要件を認識している医師は全体の14.5%でシステムとして導入できているのは内2/3であった.加算要件の認識に関わる要因および診断アルゴリズム活用ありは,診療した外傷例が6名/月より多数であることと所属病院種別(大学以外の臨床研修病院)であった(p<0.001).【結論】放射線被ばくを低減するため小児頭部外傷診療にCT検査の診断アルゴリズムを医療現場で活用すべきである.これまでの提言や加算要件では十分でなかったので,各種メディアを通じて診断アルゴリズムを医師に広く知らせることが必要である. </p>
収録刊行物
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- 脳と発達
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脳と発達 55 (1), 27-33, 2023
一般社団法人 日本小児神経学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576889053544576
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- ISSN
- 18847668
- 00290831
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可