間接熱量測定法を用い気管支断端瘻治療中の栄養療法で推定ストレス係数を測定できた3例

書誌事項

タイトル別名
  • Indirect calorimetry for nutritional support and estimating stress factor during treatment of bronchopleural fistula: Three case reports

この論文をさがす

抄録

<p>間接熱量測定法を用いた安静時エネルギー消費量の推定は栄養療法におけるエネルギー投与量の決定に際して最も推奨された手法である.またHarris-Benedict式から導かれる基礎代謝量と比較し得られる推定ストレス係数は病態の把握と理解にもつながる.我々は肺癌術後に気管支断端瘻を発症した3例(2例は開窓術後に二期的に根治術,1例は一期的根治術)で間接熱量測定を行い,客観的に必要エネルギー量を設定し根治することができた.算出された推定ストレス係数は,急性期で1.5(中等症感染症以上に相当)程度,開窓術施行後の症例では慢性期で炎症が落ち着いている時期であっても根治術を行うまでは1.2-1.6と代謝の亢進が確認された.術後合併症として重篤である気管支断端瘻や,開窓術後という特殊な病態におけるストレス係数に関する報告はこれまでなくこれらは間接熱量測定を行えない場合の栄養療法において指標のひとつとなりうる.</p>

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ