上級日本語学習者の文体把握に関するケーススタディ―「BCCWJ 図書館サブコーパス文体情報」を用いた読解調査―

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study of Advanced Japanese Language Learners' Understanding of Styles: Reading Comprehension Survey Using the BCCWJ Library Subcorpus Stylistic Information

抄録

Tokyo Gakugei University

会議名: 言語資源ワークショップ2022, 開催地: オンライン, 会期: 2022年8月30日-31日, 主催: 国立国語研究所 言語資源開発センター

本研究では、日本語学習者のための類義表現の記述方法に関する研究の一環として、上級日本語学習者が日本語の文章を読む際に文体をどのように把握しているかを探るために調査を行った。本研究は、その調査をケーススタディとして、分析を行うものである。調査には「BCCWJ図書館サブコーパス文体情報」を用いて、そこで示された指標と本研究の調査との差を分析した。その結果、文体的な指標では特に「硬度」「くだけ度」の理解に難しさが見られたが、その理解を生む過程が、学習者によって異なっていることがわかった。丁寧体・普通体の理解が学習者によって異なり、それが影響している側面があった。また、自分が知らない語や漢字語を硬く感じる、オノマトペを軟らかく感じるなどの特徴が見られた。また、「客観的で硬い」のに「くだけている」文章の文体的な理解が難しいこともわかった。

source:https://clrd.ninjal.ac.jp/lrw2022.html

identifier:東京学芸大学

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