『ペドロ・パラモ』におけるロマン的世界の隆盛 : エロス論を中心に

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • El nacer y desvanecer del mundo romántico en Pedro Páramo : A base de la teoría Eros
  • ペドロ パラモ ニオケル ロマンテキ セカイ ノ リュウセイ エロスロン オ チュウシン ニ

この論文をさがす

抄録

メキシコ人作家フアン・ルルフォ Juan Rulfo の『ペドロ・パラモ』Pedro Páramo (1955)において、「願望/絶望」ilusión/desilusión という二項対立の元で認識論的に考察するのではなく、主要登場人物の「願望」ilusiónがどのように膨らみ、そして萎んでいくのかを、竹田青嗣のエロス論を参照しながら考察していく。その結果、それぞれの登場人物が各自のロマン的世界を異なる方法で創造するが、現実世界が自我の拡大を阻み、最終的にロマン的世界が瓦解してしまう様子を見出すことができる。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 117 79-94, 2023-03

    関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ