人工股関節全置換術クリニカルパスが術後歩行に与える影響について

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of clinical pathway for Total Hip Arthroplasty on postoperative walking ability
  • ジンコウ コカンセツ ゼンチカンジュツ クリニカル パス ガ ジュツゴ ホコウ ニ アタエル エイキョウ ニ ツイテ

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説明

<p> 本研究の目的は、人工股関節全置換術(以下THA)のクリニカルパス(以下パス)導入前後での術後入院期間と、退院時の歩行能力を比較することである。さらに、THAパス導入後症例のバリアンスを分析することである。2005年1月から2007年5月までにTHAパスを使用した20関節をパス群、THAパス使用前2年間にTHAを施行した24関節をパスなし群とした。術後入院期間はパス群では22.3日、パスなし群では29.2日と有意に短縮した(p<0.05)。杖歩行開始はパス群で6.5日、パスなし群で9日であった。両群とも退院時に歩行自立であった。パス群をさらに入院期間3週以内をA群、3週以上をB群とし比較した。A群は年齢が有意に低く(p<0.01)、歩行開始日が有意に短かった(p<0.05)。術後坐薬使用量はA群で少ない傾向にあった。THAパス導入により、患者と医療者がリハビリスケジュールを意識し入院期間が短縮した。早期退院には、年齢と術後痺痛管理が関与すると考えた。</p>

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被引用文献 (1)*注記

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