ゲイ・レズビアンに対する意識の性差 ─個人的受容感・社会的受容感の比較から─

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  • Gender Differences in Attitude toward Gays and Lesbians - Comparison of Personal and Social Acceptance -

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本稿では,現代の大学生が,同性愛や同性愛者をどのように捉えているか,また意識や態度にどのような性差があるかを質問紙調査から明らかにする.同性愛者との個人的なかかわりを想定した「個人的受容感」と社会規範や制度の上での意識である「社会的受容感」それぞれについて,回答者の性別と,ゲイ(男性同性愛)・レズビアン(女性同性愛)の受容の違いを分析した.分析の結果,まず社会的受容感は,個人的受容感より高い傾向にあった.社会的受容感においては,男女ともゲイ・レズビアンを同程度受容しており,性差はみられなかった.一方,個人的受容感においては,女性はゲイ・レズビアンを同程度受容し,またレズビアンは男女ともに同程度に受容されていた一方で,男性のゲイの受容感が低いことが明らかとなった.その背景には,男性ホモソーシャル社会を維持するためのホモフォビアが浸透していることがあるだろう.異性愛中心主義とホモソーシャリティからの脱却が望まれる.

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